【初級~中級者向け】 自作PCのススメ (その1) 【DIYガイド】
(注意: この記事は書きかけです)
最近、メインの作業用(本業、自主開発、趣味)に1台の(ミドル)タワーPCを作成しました。
とりあえず完成、インストールと動作確認したので設置 pic.twitter.com/5gfAjL6ueR
— Akiva Miura (Atid Ltd. 代表) (@akivajp) June 20, 2020
また、近日中にもう1台、サーバー用途でミニタワーPC1台を自作予定です。
せっかくですので、何番煎じかは分かりませんが、これからPC自作に初挑戦する人向けの情報を簡単にまとめておきたいと思います。
PCを自作する利点・欠点
利点
自作すると得すること
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一度でもPCの自作(PCパーツを購入して組み立てる)を経験していると、各部品の役割や仕様・性能の指標などについて広く把握することができ、 コンピューターの動作原理などに関する知識量が大幅アップし、PC不調時の原因を特定する勘所なども身につきます。
- とくに、最新パーツで自作すると、最近の流行とか事情とかに詳しくなれます。最新にこだわりすぎると、お高くつきますが……
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自分が重視したい要素(見た目、CPU速度、メモリ容量、ストレージ速度、ストレージ容量、バッテリー容量、省エネ性、サイズ・重量感などなど)を重視して、思い通りのPCを組み上げることができる。とにかく自由度が高い。
- (もちろん、実際はPCパーツには相性問題など色々あって、あらゆる組み合わせで動くわけではないですが、制約内でもっとも望ましいものを選ぶことができます)
- PCの中身の部分はBTO(受注生産)パソコンとして注文時にカスタマイズすることもできますが、自分で作るよりは高くつきますし、ケースなどを選べないので、見た目やコンパクト性なども含めて好みのものにしたいなら自作一択となります(まぁ詳しい知人に頼んでもいいけど)。
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一般的に自作したPCの一部のパーツが故障した場合、その故障パーツを特定できた場合は、そのパーツを新しい物に交換するだけでPCの修理が完了するので、 簡単かつ安価に自前でPCの延命を行ったり1台のPCを長期的に使い続けることができます。
- 故障していなくても、性能不足などを感じた場合にパーツをグレードアップするだけでPCの処理能力が改善したりするので、新しいPCを買い換える必要は無くなります。
- (ただし、どのPCパーツも経年劣化して性能が低下したり、故障が近付いたり、時代遅れになって新しいソフトウェアを動かすのが厳しくなってくることもあるので、 PCを丸ごと購入・交換することにも一定の利はあります)
欠点
自作だと不利なこと
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さまざまなPCパーツの機能・仕様の把握、市場調査、パーツの選定、パーツの調達など、事前準備のために結構時間が取られる。結局、完成品をポチるのが一番速い。
- (まぁ慣れれば自作も1~2日で準備から組み立てまで全部できる場合もあります。実際はPCパーツの選定なんて、消去法で絞り込まれて決まっていくことが多いので……)
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自分でPCパーツを個別で調達した場合、保証もパーツ毎になってしまう。 メーカー品などは購入物がまるごと保証対象になるのが普通なので、まるごとカスタマーセンターに送ってトラブル原因を特定してもらって対応してもらったりできるけど、 自作なら自分で問題特定してパーツだけ送って対応してもらう形になる。手間や煩わしさが増えたり、場合によっては修理代が高くつく場合も(一概には言えないです)。
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自作ではPCパーツの相性問題などがつきもので、どれだけ事前にPCのカタログスペックなどを調査していても、組み合わせた時に発生する不具合までは予期できなかったり、問題発生時の原因特定が困難な場合も多い。これも慣れてくれば頻度は減らせるし、定番の組み合わせ方などでトラブル回避できることも多いけど、それでも原因不明な相性問題は稀に発生するので…… (ただし、相性問題に関しては無償または僅かな掛け金で保証してくれる販売店なども多いので、上手に立ち回ることが重要)
よくある勘違い
こんな勘違いをよく耳にします
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「パソコンって自分で作った方が安いんでしょ?」
- メーカー製の完成品のPCとほぼ同じ構成のPCなら、自前で作った方が人件費とかもかからないし安く上がると思われがちですが、実際は高くつくことが多いです。 大手メーカーの売れ筋商品は企業や教育機関なんかがまとめて買ってくれたりするので、大量生産大勢で安く仕上げてくることも多いです。
- しかもメーカーの完成品を購入する場合は、後述の通り保証も安心できる内容のものが多いので、実質的には完成品の方が価値も高いです。
- ただ、高スペックな高級品の場合はメーカーもデザインにこだわったりしてブランド価値とかプレミア感とかで価格を持ってくるので、それよりはかなり安くかなり仕上げることができます。
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「お金に余裕がある分には、基本的に高いものや新しいもの、各スペックの数値が高いものを選んだ方がいい?」
- 高性能なものや高信頼なものほど高価になるのは確かですが、各種性能、とくに速度に関する部分に関しては、高性能になればなるほど「電力をめちゃくちゃ消費する」「爆熱になる(90℃オーバーなど)」「パーツが巨大である」「パーツが重量級になる」といった特徴もあり、最上級のものだと本当にこれらが極端なので、リスクも大きいです。
- とくに、電力消費が大きくなると、それだけ大容量で巨大な電源装置が必要になったり、最悪、家庭用コンセント1つでは耐えきれなくなる可能性すらあります(まぁ、滅多にないですが)。
- また、電力消費に伴って発熱量も増えますが、多くのPCパーツは一般的に70℃を超えると性能や寿命に悪影響を与え始め、温度が上がるほど深刻になっていきますので、排熱対策のために、さらに巨大な装置が必要になったりして大変です。
- 後述の通り、相性問題とかもあるので、高価だけど組み合わせ次第で動かなかったりして後悔するリスクもあります。
- なのでまぁ、用途に応じてほどほどの価格・性能のものを選ぶことも重要になってきますね。
PC自作に必要なパーツ達
PCを自作する上で必要になってくるパーツの種類と、主な指標や選び方についてまとめます
必須なものたち
PCケース
単純に「ケース」とも。
完成後のPCの見た目にもっとも影響を及ぼすパーツです。
— Akiva Miura (Atid Ltd. 代表) (@akivajp) June 20, 2020
この中に、(ほぼ)すべての構成パーツを入れていきます。
PCケースのサイズは、内寸・内装の規格として、後述するマザーボードのどのサイズ規格のものを取り付けられるかという指標があります。 多くのPCケースは複数のサイズのマザーボードを取り付け可能ですが、その中で最大サイズのものが、おおよそのPCケースのサイズ感になりますが、ケースの種類によってはさらに大きく余裕をもった作りにしてクリアランス(空間のゆとり)を確保することで作業性を高めたり熱対策が有利となるようにしたものもあります。
PCケースのサイズ・形状に応じて色々な呼ばれ方があり、タワー(もっとも一般的な形状とサイズ感、基本的に 高さ > 奥行き > 幅
)、ミドルタワー(タワーよりも小さい)、ミニタワー(ミドルタワーよりも小さい)、キューブ(高さ ≒ 奥行き ≒ 幅
で、ほぼ立方体)、デスクトップ (タワーやキューブを含んでデスクトップと呼ぶ場合もあるが、狭義には 奥行き ≒ 幅 >> 高さ
という平べったい形状)などがあります。
設置予定の場所に応じて、「通常のタワー型ケースは大きすぎて困る」といった感じで上から絞り込んでいったり、「なるべく小さいほど都合がいい」という感じで下から始めていったり、「キューブ型がかわいくて好き」といった嗜好性重視で選んだりする感じになります。
PCケースに関しては大きさと価格の相関はあまりないか、むしろ小さいほど高くなる傾向があるかも知れません。 PCケースの特徴を見ていくうえで、サイズや形状以外に、重量、機能性(電源ボタン、USBポートやオーディオ入出力ポートの規格や数、ファンの取り付け可能数、取り付け可能なストレージの規格や数などなど)、デザイン性(後述の各機能に対する配置、各パネルの材質、色、透明性)、耐久性、剛性、精密性(安物や低信頼メーカー品などは取り付け穴などが規格とずれていたりすることもある)など、考慮するべき点は色々とあります。 実際はまぁ、サイズ・デザイン・メーカー・価格あたりで決めたりしますけどね……
ところで、PCケースに関しては必須枠に入れたものの、実はケースは無くてもPCは動きます! (動作検証を手早く行うためにケース無しで電源を入れる場合はあるけど、そのまま運用を続けるには埃対策、静電気対策、衝撃対策などが不十分なので非現実的です。「ある意味、最強の熱対策!」とか言っている場合ではないです。精密機械であることを忘れずに!)
マザーボード
略して「マザボ」「マザー」「MB」などとも(MBはメガバイトの略でもあるのでややこしいですかね)。 強いて日本語で呼ぶなら「主要基盤」という意味になるでしょうか。
マザボ pic.twitter.com/eGzQxeSfmA
— Akiva Miura (Atid Ltd. 代表) (@akivajp) June 20, 2020
CPU
(書きかけ)
メモリ
(書きかけ)
ストレージ
(書きかけ)
ほぼ必須
グラフィックボード
(書きかけ)
冷却ファン
(書きかけ)